お手紙一覧

ねまきさんからのお手紙
東京都  40代  女性
相談支援員

対人援助職のあなたへ

名実ともに緊急事態の日々、お疲れさまです。
未知のウィルスに直面して、健康面はもちろんのこと、
自分の暮らし、身近な人の暮らし、そして社会はどうなってしまうのかーー
予想のつかない事態に対し、自覚している以上に
心身は疲れていることと思います。

さて、当たり前のように使っている「お疲れさま」という言葉、
そう言えば「疲れる」の語源は何だろうと調べてみました。
「つかれる」の「つく」は「力尽く」「燃え尽きる」の「尽く」だったり
もののけなどが「憑く」だったりという説があるそうです。

自分の力を上回る「尽」をしていたり、
「支援職として~しなければならない」というべき論に憑かれたりしていませんか?

かく言う自分もついついオーバーワークで自覚しているつもりでも、
べき論に憑かれたように、尽きている実感があります。

ここで一呼吸置くともう立ち上がれなくなりそうな、そんな恐怖心もあるからです。

そんな時、私が大事にしているエネルギー源は「笑い」。
こんな時に不謹慎と感じられる方もいるかもしれませんが、
大学時代に学んだ「ユーモアとは『にもかかわらず笑うこと』である」と言う言葉を
ずっと自分のお守りのように心の中に持っています。

最近、笑っていますか?
タマゴが先か、ニワトリが先かではありませんが、
楽しいことがあるから笑う、ではなく、
笑うからこそ打開できるものもあるのかな、と思っています。
笑うしかない状態とも言えるのかもしれません(苦笑)

そうすることで、「尽いて」「憑いて」いるものが、ふっと解けるような、
そこからまたリセットできるような気がしています。

感染拡大については収束に向かっても、各所に出た影響はもっと長期に及ぶでしょう。
長い持久走になりそうです。

トイレ休憩を取ったり、甘いものを食べたり、心地いい音楽を聞いたりして、
憑かれている自分を意識的に自覚して、いたわりながら一日1日を過ごしていきましょう。
あなたも、そして私も。

SHARE