お手紙一覧

そらもようさんからのお手紙
愛知県  50代  女性
市民活動主宰 

家族をケアする経験からの想いを…

私はケアの仕事はしていませんが
祖父、夫と私の両方の父を見送った経験があります。
その時に横からケアを手伝ったことがあります。

大切な家族。弱っていく姿をみて今までのようにはいかない日々の暮らしの中で、
どうしようもないこととは頭ではわかりつつも、そう認めたくない思いもあり
「〇〇してあげたい」「」〇〇持って行ってあげようか」と自分で思いついたことを色々やってもみました。

子育て真っ盛りの頃でもあったので、「もっと近くに居て、時間さえあれば…」と焦りが募る日々でした。
でもね、今こうして10年以上たち思い返すと、そんなバタバタした私の姿、
なんだか懸命にやっているその空気感が、ひょっとすると何よりのケアだったのかも知れないと感じるのです。

「また、忙しいのに来てくれたね」と笑っている顔。
そんなささやかなほっとしたひとときを覚えています。
そんなこと、短い時間でも横にいたことが、その時の私に与えられていたケアの役割だったのかも知れません。
何もケアができない、できなかったのではなくて。

”悲しみ” ”しんどい思い” ”悔い” は尽きません。
でも、わずかでもケアする、されるの中で、思いを互いに受け取ることができたなら、
大切な人へのケアはそれでOK!だったのかなぁと今は思うのです。

”ケア” の実のところはこれからの私の今の思いです。

(思いをまとめるきっかけとなったオンラインイベントに感謝です。ケアレターの活用が広まること祈っています。)

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