水城 弥生さんからのお手紙
東京都 20代 男性
介護 介護職
通所介護
今でこそ私は通所介護で働いていますが、三月まで特養介護で二年間働いていました。
新型コロナウイルスの蔓延が深刻化し、緊急事態宣言が二度目を迎えた令和三年の年明け、面会はすべてオンラインになりました。
当フロア最長年齢一〇三歳の女性利用者。一月末にお孫さんとの画面越しの面会を行いました。
「もうすぐ会えるようになるからね」「うん」「ちゃんと待っててね」「待ってる」
短い時間の会話だったけれど、私は改めて実感しました。ただでさえ施設に預けるという選択。当たり前のようにそこにいた大事な家族を見ず知らずの私たちに預けた。今までは定期的に直接会えた世界の崩壊は、娘さんやお孫さんにしてみたら、余計に不安な状況です。
「待ってて」「待ってる」は「生きてて」「生きてる」の言い換えだと思うから。
まずは自分自身が感染しないこと、職員や利用者に感染させないこと。施設でクラスターを発生させず、利用者の命第一で。基本的な考えをもう一度頭に入れつつ、現在元気に、デイサービスで働けています。